たまに買って当たる穴はなし

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6艇でしか走らないボートレースの3連単の組み合わせは120通りです。平均配当は計算上は9,000円ですが、低配当のレースが多いので7,000円くらいに下がります。5,000円までの配当が70％、10番人気までのレースが50％です。万穴と呼ばれる1万円以上の出現率は15％です。当てようとすれば当てられない数字です。

しかし、穴は常識的な考えが崩れるときに出現するものです。本来なら勝つべき1コースのA1級がスタートで立ち遅れるとか、1マークで無駄な競り合いが起きて人気薄が恵まれて抜け出すといったレースです。あるべき展開が2度も3度も崩れて、予期せぬ結果になるから穴になるのです。それが事前に予想できていれば対応ができますが、予想できないから穴になるのです。たまに舟券を買って穴を当てたいと思っても当たるものではありません。常に穴の発想をして舟券を買っておかないとダメです。ただし、穴が当たるまでの投資金額が大きいので、穴買いをしても回収率が上がることはありません。

桧村賢一（コラムニスト）

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」（サンケイブック）「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。