舟券に見栄はいらない

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レース場やボートピアで舟券の窓口があるのはわずかです。券売機を設置しており、大口の払戻がある時のみ対応しています。発売と払戻を兼用している券売機は100万円が払戻の限度額です。レース場によっては200万円もありますが、特例のようです。それを超えると有人の払戻窓口に行きます。

券売機が設置されるようになって喜んだのが、小口のお客さんです。有人の窓口で後に人が並んでいる状況では、100円で舟券を買うのが辛かったようです。他人の目です。有人窓口だと購入の舟券がモニターに映され、窓口の人から「これで良いですか」と問われます。立派な身なりをしている人が100円で1点は買えなかったようです。また、窓口の勢いというのがあって、最初の人が大口で買うと、後の人の購買単価が上がっていました。本命レースを番組が作ったのも、窓口に勢いをつけるためでした。

今はそうした心配はいりません。心置きなく100円で買えます。舟券に見栄は必要ありません。勝てば誉めてくれますが、外れると誰も同情してくれません。自分ために舟券を買うという気持ちを忘れないことです。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。