ボートレース大村

当てたい気持ちになったら赤信号

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配当を出す競技がボートレースです。かつては熱海オーシャンカップという排気量1万ccのパワーボートのレースがありましたが、その大会はなくなりました。ボートレースで使うモーターをチューンアップしたスピード選手権も行われていました。各レース場の整備士がチューンナップするものです。時速120kmを超えるスピードを出していました。現行モーターは時速80kmですから、現行モーターの潜在能力はかなりなものということでしょう。

こうしたモーターボートレースに対する夢のようなイベントは減っています。最近のボートレースは「配当を出す競技」になっています。配当を出すためには、舟券が外れる人を必要とします。舟券で勝つ人と負ける人なら、負ける人の方が多くなります。同一企画のモーターを使い、番組編成というものがあるのも、配当を出すためです。舟券が外れ続けると「当てたい」気持ちになり、点数ばかりが増えていきます。回収率が下がる一方です。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。