本場に行ったらスタート練習を見ろ

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ネット投票をする人が増えてから、平日のレース場に行くお客さんが減っています。土日は家族連れで賑わうものの、平日は年配のお客さんがほとんどです。入場者が減ると食堂の経営が厳しくなり、閉店するところもあります。利便性という点はネット投票に勝てないのです。しかし、舟券を買う側から言えば、レース場にはレース場でしか見えない舟券情報があります。

その一つがレース前に行われるスタート特訓と本番レースの2レース前にやるスタート練習です。レースが始まる前のスタート特訓は1Rから3～4Rのメンバーがそのまま出てきます。前付けなどがないか事前にわかるだけでなく、当日の気配の良い選手を見つけることができます。このスタート練習のスリットは大型映像装置にリアルタイムで映し出されます。本番の2レース前はスタート練習です。このスリットは大型映像で映しているレース場は平和島と宮島くらいだったと思います。スタートをしてからの伸びる選手を見つけるのに役立ちます。

桧村賢一（コラムニスト）

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」（サンケイブック）「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。