スタート展示は再現されない

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舟券作戦では、直前のモーターの動きをチェックしろと言われています。気象条件がモーターに与える影響が大きいからです。

参考にするのが展示航走です。展示航走はスタート展示と周囲展示に分かれています。スタート展示が終わると、そのま周回展示へと移っていきます。以前は本番レースを挟んでスタート練習と展示航走が行われていました。スタート練習を2回やっていた時代もありました。スタート練習は1991年に廃止になりますが、2002年に現行のようなスタート展示が実施されるようになりました。

レース直前に実戦形式で行われるスタート展示について、本番レースでもスリット隊形が再現されるのではないかと舟券作戦の参考にする人は多いようです。しかし、スタートに対する選手の考え違いがあるので、スタート展示のスリットの再現はありません。全速でタッチスタートをするやり方と本番レースを想定した予行練習をするやり方があるからです。スリット隊形よりも加速感やスタート後の伸び加減をチェックした方がいいでしょう。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。