舟券の3原則 流すか、返すか、絡ませるか
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6艇しか走らないボートレースの舟券は、少しでも配当が高い3連単が人気です。SGになると3連単は全体の90%を売り上げます。最大18頭立ての中央競馬や9車立ての競輪と違って、比較的推理がしやすいというのがボートの3連単です。しかし、推理がしやすいといっても基本を忘れた舟券は継続して的中できません。特に出目買いなどをしている人は、「出目に笑い、出目に泣く」ではありませんが、かなりの痛い目に遭っています。確率の高い出目の1点買いや倍々ゲームをやった人は、必ず破綻しています。舟券作戦には基本原則のようなものがあります。一つ一つのレースは、それの応用問題です。基本原則が分からなければ応用問題も解けません。
●基本原則1…流す
一般競走のシード番組は、A1級の実力上位を1号艇にシードします。2号艇から外はB級です。こういったレースの基本的な舟券作戦は2、3着探しです。シード番組だからといって点数を絞る人が多いようですが、選手心理を考えるとリスクのある舟券です。B級選手が多ければ多いほど、「1着は無理でも2着なら」とスタートを決めてきます。道中接戦でもかなり厳しく競り合います。1点に人気が集中しても、2、3着は接戦と考えて下さい。●基本原則2…返す
一般競走でA1級が1号艇にいても、1着軸信頼になるのは限定的です。2コースのカベと4コースが攻めないという条件が必要です。この二つの条件を満たしていなければ、A1級の1号艇は敗れる可能性が出てきます。逆転候補になるのは、A1級の1号艇よりもスタートが早いか、モーターが出ているかです。その選手が1人でもいれば、舟券を返しておいてください。1号艇が過大人気なら「裏目千両」です。●基本原則3…絡ます
一般競走でA1級が1号艇にいるレースでは、A1級の着順傾向を調べて下さい。ボートピアで配布している出走表に全国成績の欄があります。そこに出走回数、1着、2着、3着回数が載っています。1着だけが突出している選手なら1着軸として信頼できますが、1着、2着、3着が均等にあるような選手ならボックスで買うことを勧めます。スタートが慎重なタイプが多く小回りでしのぐレースが増えます。
1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。