迷った末の多点買いは当たらない

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ボートの3連単は120通りの組み合わせがあります。1号艇に強い選手を入れたシード番組もあれば、一般戦の準優日の前半レースのように、準優に乗るA1級を5、6枠に配置します。枠なり進入が多い中で、一番勝てないコースに入らなくてはならないA1級は、惜敗どころか着外に敗れることも珍しくありません。

こうした番組で1号艇に入るのはB1級です。シード番組の舟券でも、オッズとの関係で点数を広げたくても広げることができません。配当を出すのがボートレースという競技です。どうしても舟券で迷ってしまうと多点買いになります。それで的中できれば問題なしですが、ほとんどのケースで「外れ」です。舟券に迷いがあるというのは、軸になる選手が見えていないからです。軸が分からなければ逆転候補も見えてきません。軸が分からなければヒモ穴も見えません。軸が分からないのでは、舟券が外れるのは当然のことです。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。