重量級のカド戦は外が儲ける
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厳密な決まり事はありませんが、体重が60kgを超えている選手を重量級と呼んでいます。身長は標準並でも、骨太の体形であるため減量しても限界があります。モーターの負担を減らすという意味では重量級は不利です。ターンをしてから直線に向く立ち上がりで軽量選手に置いていかれます。女子選手と一緒に走れば、体重差は12kgもあります。12kgと言えば、2歳児男子の平均体重です。
重量級でA1級にいるのは海野康志郎くらいで、常に減量に取り組んでいます。60kg台でレース場入りするのは、亀本勇樹、井川大作、金子猛志、高橋真吾、岩井繁、秋田健太郎、宮嵜隆太郎、川合理司、林恵祐、前野竜一、笠雅雄、岸本雄貴、三松直美、井田涼介あたりです。重量級はレバーを落としてしまうと、レバーを握っても加速するのに時間がかかります。そのためほとんどレバーを落とさずにターンをします。まくりが決まらなくても、全速に近い状態です。無理なターンになるので流れます。それで得をするのは重量級の外に位置している選手です。重量級が3、4コースなら、外の選手が差して抜け出します。
1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。