舟券は水際にいては獲れない

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女子戦やSG、GI優勝戦の日にレース場へ行くと、大勢の若いファンが水面際で応援しています。高価なカメラを持った人も見かけます。お目当ての選手を応援するために水面際にいるのだと思います。

選手を応援するだけなら走っている姿を間近に見れる水面際です。しかし、舟券を取りたいなら水面際は勧めません。モーターが今のような減音型でなかった頃は、モーターの音を聴いて性能を判断する人もいました。モーターの回転数も高かったので、それが有効でした。ワールドモーターの頃は最高回転数が7,200回転でした。今は400回転落ちています。加えて水中排気です。空中排気用のニップルも小径のものになっています。モーター音で性能を判断するのは難しくなっています。

高い位置を勧めるのは6艇を俯瞰して見ることができるからです。スタート展示だけではなく、レースの合間に行われるスタート練習は高い位置ほど全体の比較ができます。固定した場所から見れば、変化が読めるようになります。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。