負けを減らしたかったら賭け金を減らせ

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レース場にはいろいろな人が集まります。中には大口の購入者もいます。1レースの賭け金が10万円を超える人も珍しくありません。一口に10万円といっても、100円券を買う人の1000人分です。大口のお客さんがいれば売上が上がります。バブルの頃、大都市のレース場ではロイヤル席を設置して大口の客に対応していました。中央競馬の馬主席のようなものです。ただ、ボートの大口のお客さんは長続きしません。

理由は二つあります。一つは毎日開催していること。もう一つは大口のお客さんほど本命配当を狙うからです。1着が堅いレースでも、3連単の組み合わせは20点必要です。それを3、4点に絞るのが大口のお客さんです。どうしても漏れが出てきます。点数を買うと「上げ下げ」といって購入金額を組み番毎に変えていきます。本線が入ればいいのですが、薄めのところが当たるものです。結局、長続きせずにレース場に来なくなります。毎日レース場やボートピアに足を運んでいる人は、購入する金額が低めです。負けても金額が知れているので長続きできるのです。点数を多く買えるので高配当を的中できます。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。