走るのは選手、舟券を買うのがお客

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JLCのYouTubeで原田幸哉がターンについて「思い通りのターンができるのは1節に2回あったらいい方だ」と答えていました。その上で、ターンが上手いだけではレースには勝てないとも。走る位置など相手との駆け引きもあって、それら全体をクリアできないと勝てないそうです。

ある選手は「ボートは一番乗りにくい乗り物」と教えてくれました。どんな選手でも気持ちは「勝ちたい」です。しかし、モーターの仕上がり状態、相手との位置関係、スタートに対する考え方などによって、自分の思い通りにならないケースが出てきます。6艇しか走らないといっても、勝つのは1艇です。後の5艇は負けるのです。そうした条件の中で、舟券を買うお客さんの思うように走ってくれるケースは稀です。舟券を買う側が「俺ならこうする」と言っても、それはお客の勝手な思い込みが多いものです。少しでも走る選手の立場になって考えるようにすると、舟券の的中率が上がるかもしれません。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。