ノーハンマーに理由あり
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プロペラは新モーターに切り替わる時に新プロペラになります。選手はそれを自分の走りに合うようにプロペラゲージに合わせてハンマーを使って叩きます。金属製のハンマーを禁止されており、プラスチックのハンマーを使います。微妙な角度調整は木ハンマーです。これを修整作業と呼んでいますが、前回のものをそのまま使うケースがあります。プラスチックのハンマーを使って叩く必要がない場合は「ノーハンマー」と選手が呼んでいます。前回使用した選手が完ぺきに近い形にプロペラを叩いてくれているので、次に引いた選手は何もしなくてよいわけです。舟券作戦では「買い」の対象になります。正確には「なっていました」です。
超伸び型に仕上げる高田ひかるが「今節はノーハンマー」と言っているのを目にしました。7月津のオールレディースあたりからです。記者さんに聞いて見ると、高田がノーハンマーにしなければならない理由がわかりました。この1年間で高田は新プロペラに3回も換えています。ヒビ割れすると弁償しなければなりませんが、4枚目からはペナルテイーで出場停止があるとのことです。チルトを2度まで跳ね上げていた高田は、最近上げてもプラス0.5度です。着取りの傾向が大きく変わります。10月末まで高田はノーハンマーのはずです。高田は20日から宮島一般戦で走ります。
1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。