ボートレース大村

スタート不安なインは信用するな

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「ボートは左回りだから1コースが有利じゃ」とデビュー戦からスロー発進にこだわったのが北原友次さんです。3417勝の最多勝利の記録を持っています。

今のような枠なり全盛の時代ではありません。前夜版が発行されると、翌日のレースでどうすれば1コースを取れるか考えたそうです。ピット離れで先手を取れる方法はないか、中枠なら艇団からわざと遅れて出て、大きく回り込んで1コースを取っていたそうです。その上で、小回り防止ブイよりもスタートラインに近い方まで入っていました。

大時計が0秒を指す7秒前に加速を始め、5秒前に80-85m空中線、3秒前に45m空中線を通過して、そのまま伏せ込んで全速でスタートラインを通過していました。「ヒチ、ゴ、サン」のスタートのやり方です。全速通過して伸び返すのでまくられることはなかったと教えてくれました。後は差されないようにターンをすれば1着を取れたそうです。1コースが勝つにはスタートが重要です。それに不安があれば、負ける要素ありです。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。