F2本でもスリット過ぎれば五分の勝負

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ひまひまデータさんの調べによると、今期(5月以降)にフライングを2本した選手は、8月末現在で33人います。期始めの2本目のフライングをした選手は、90日の休みが明けて9月、10月に実戦復帰です。8月に2本目をした選手は、9月に入ってる斡旋を消化してフライング休みに入ります。どちらも「3本目は行けない」です。3本目を行けば、事故率、出走回数で、ほぼ来期B2級です。スタート勝負はできません。舟券では該当する選手を外してしまいます。

ところが、外した選手が舟券に絡むことがあります。1着は取れなくても、2着、3着に絡むのです。スタート勝負はできせんが、スリットを過ぎれば他の選手と五分の勝負です。事故率を考えると強引なレースはできなくても、1マークを抜け出した位置をキープすることはできます。一般戦ならターン技術の未熟な選手もいます。ターンマークを外さないように走っていれば3着に食い込むのは可能です。モーターの裏付けのあるF2本持ちなら、それができます。F2本持ちの取捨はモーターと選手次第です。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。