選手に惚れるな、モーターに惚れよ

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当社の編集室には、50年前のボートレースに関する書籍があります。ギャンブル社会学といった大学の教科書もあれば、マクールは定期刊行物になってから、ボートボーイは創刊号からバックナンバーがあります。

貴重なのは絶版になった単行本です。「穴舟券がどんどん獲れる」(上嶋馨著)のページを開いてみると、「選手に惚れるな、モーターに惚れよ」という項目がありました。50年も前の本ですが、書いていることは今でも十分に通じる内容です。製造メーカーや馬力が変わっているものの、船外機を使ってのレースに変わりはありません。SGで複数回優勝した選手は、優勝した当時は目に見えて伸びをアピールできていました。それがなくなるとSGの優勝から遠ざかります。短期的にもこの理論は通じます。有名選手は穴をプレゼントしてくれませんが、「選手が化ける」モーターを見つければ「穴がどんどん獲れる」かもです。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。