松井繁
松井繁

3カドは攻めるのが義務

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住之江のお盆レース優勝戦で、松井繁が3カドを取っていました。1マークでまくりに行ったのですが、山崎郡の抵抗がありそうなのでまくり差しに切り替えました。これがうまくはまって優勝しました。スタート展示の時から松井は3カドを選択していたので、山崎の抵抗はある程度読めていたかもしれません。

ボートレースには競技規定というルールがありますが、その他にも選手同士の暗黙に近いルールができています。70年近くのボートの歴史の中で生まれたものです。3カドは4コースの選手の協力がないと取れません。4コースが早目に引いてくれるので3カドが取れるのです。4コースが早目に引くのには理由があります。3コースが攻めてくれるから、それに乗っていけば差しや全速回しで上位着を取れるチャンスが出てくるからです。3カドの選手が1マークで、外を止めた差しに入れば4コースの出番はありません。そんなことをする選手なら3カドにはさせないでしょう。住之江は4コース艇がフライングで離脱したので3-1-6になりましたが、3-4のレースでした。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。