1コースの赤絨毯でも絶対ではない

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江戸川と津を除いた22場で、オリジナル展示タイムが公表されています。桐生の半周ラップ、他のレース場は2パターンのタイムがあるようです。展示タイム、1周タイム、まわり足、直線の4項目が基本です。各項目毎に一番時計は赤い数字で表示されています。すべての項目に赤い数字が揃うと1着確率が上がるということで注目されています。JLCの実況では「レッドカーペット(赤絨毯)」と表現していました。

1コースに入る選手が、すべてのタイムで赤がつけば万能なのではないかと思っていましたが、期待したほどの数字ではありません。実際のレースで負けるシーンを何度も見ています。1着率は65%くらいです。3回に2回は1着になり、3回に1回は2着以下です。

なぜ3回に1回外れるのかといえば、選手の展示航走に対する考え方に原因があるようです。「可能な限り全力」でも、可能な限りの限界をどこに引いているのかは様々です。1コースの赤絨毯は、3回に2回程度は1着になるといった程度の知識で十分でしょう。買わない選択よりも、一応は買っておくが正解です。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。