ボートレース福岡

福岡で強い選手は波を潰す

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那珂川河口にある福岡の水面は、川の流れと潮がぶつかる時間帯に1マークに複雑なうねりが起きます。うねり対策をしているといっても、完全な静水面になりません。救助艇が揺れていたり、2マークバック側にある係留ピットが揺れていると、選手は1マークにうねりが起きていると判断します。

そんな時に1マークの上にあるスタンドからレースを見ていると、ターンに入る前に選手がうねりのない場所を探しているのがわかります。6艇が一瞬、減速するのです。早目にうねりのないところを探した選手が早目にレバーを握るので、先に抜け出してきます。

ところが、福岡で成績の良い選手は、うねりを避けるよりも潰す走り方をします。うねりにサイドからぶつかる走り方です。スピードがついていないと、それができません。福岡の水面で周回展示の時にスピード重視のターンをしている選手がいたら、「買い」です。オリジナル展示タイムなら「回り足」にその差が出てくるかもしれません。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。