ボートレース三国

最終日のシード番組は信用するな

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2000年からスタートしたボートの3連単は、SGになると全体の95%も売上ています。舟券を買う人の心理は、少しでも高い払戻しを期待するためです。「的中する喜びを味わってください」というのは、舟券に没入していない人が言えることです。

ただ、配当が良いということは、それだけ的中する人が少ないということになります。3連単が始まってすぐにぶち当たった壁です。その壁を少しでも低くしようとして誕生したのが、ボートレース三国の「おはよう特選」でした。1号艇にA級をシードして、的中しやすい番組を作りました。これが全国的に広まったわけです。

シリーズの序盤はシードしても人気に応えられる選手がいますが、最終日になるとA1級の強い選手が優勝戦に乗ります。1回走りなので、一般戦のシード番組は、とりあえずA級という選手を乗せるしかありません。信頼度が落ちる選手です。最終日にシード番組があっても、無条件に「堅い」と思わない方がいいでしょう。レース場によっては最終日にシード番組を組まないところもあります。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。