客目線の解説者の見つけ方
{{ good_count }}
ボートピアで舟券教室をやっていると、必ず「当たるのを教えてくれ」と聞いてくるお客さんがいます。少しでもボートレースのことを理解してもらうための舟券教室です。聞いてくるのは当然です。
それに対してフォーカスを出さずに「◯◯選手が絡んできます」と答える人がいます。「◯◯選手が絡んできます」は、よく出来た回答ですが、これにだまされてはいけません。◯◯選手が1着になる組み合わせは20通り、2着のケースが20通り、3着のケースも20通り。◯◯選手が絡む舟券は60通りも必要なのです。120通りのうちの60通りです。確率は2分の1です。
模範解答は「◯◯選手がこういう理由で1着になります。2着は展開からいって◯◯と◯◯でしょう」です。フォーカスを出さずに選手名を言う解説者は、ここまで言わないと本当の解説になっていません。客目線の解説者か、予想が外れるのが嫌で、保身のための解説者を見抜く方法です。
1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。