ボート交換で狙えるのは1走目だけ

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競走用ボートはヤマト発動機が製造しています。キールと呼ばれる艇底の芯になる材料は、何年も乾燥した硬い木材を使用しています。使用期間は1年ですが、定期的に重量などの検査が行われています。重量誤差は2kg以内です。それに合格したボートが実戦で使用されています。

事故などでボートが破損して、修理が次のレースまでに間に合わなければ、新ボートに交換します。ボートは防水の塗装を施しているものの、完全防水ではありません。ターンで水をもらうと水を吸って重くなります。初日から使用しているボートよりも新ボートの方が軽さという点で有利です。

しかし、軽さのアドバンテージは1走目だけです。ただ、その軽さはkg単位ではありません。レースで使用するとすぐに吸水するので重くなります。2走目からは他のボートと同じになります。ボート交換については、それほど神経質になることはないでしょう。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。