裏目千両、抜け目二千両

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「裏目千両、抜け目二千両」は、競輪ファンが良く口にする言葉です。9車立てのレースは集団戦です。先行する選手の後ろについて空気抵抗を減らし、脚を温存した選手がゴール前で抜け出してきます。そうした展開を想定して車券を組み立てます。

ところが稀に、差して抜け出すはずの選手が早目に脚を使って2着になるケースがあります。人気を集めた選手が2着なることで高配当になります。ラインが違う選手が入るケースも高配当です。

ボートレースの場合は、1コースが逃げて、2コースが差すといったケースで、2コースが差し切った時に「裏目千両」になります。4コースがまくって5コースが差し抜けるケースも同じです。抜け目は外枠の人気薄が絡むケースです。モーターの仕上がりに大きな差がないようなレースでは、こういったことが起きてもおかしくありません。あくまでも「モーター五分」が条件になります。競輪のラインの力関係を読むのと同じように、舟券作戦ではモーターの力関係を読んで下さい。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。