デイ、ナイターは前半混戦、後半本命

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1960年代に国が公営競技全般に制限をかけたことがありました。長沼答申は「射幸心の加熱を下げるとともに、競技場における紛争を防止する見地から『重勝式は廃止する』、『単勝、複勝式を中心として連勝式はこれを制限すること』、『連勝複式を採用すること』というものでした。

長沼答申を受けてボートレースは1R~6Rを2連勝複式、7R~12Rは2連勝単式にしていました。10R制では1R~4Rが2連勝複式でした。2連勝複式だと配当がつかないこともあって、少しでも配当が上がるように混戦番組を組んでいました。後半は主力が出場するレースで、本命決着が多かったようです。

その流れは今でも踏襲されています。モーニングは前半にシード番組を作る関係で、前半と後半の傾向が変わりますが、デイ、ナイターは前半混戦、後半本命です。この傾向に逆らうと当たる舟券も当たらなくなります。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。