穴党に休みなし

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6艇で走るボートレースは、競馬の多頭数レースや競輪の7車以上のレースと比べると、舟券の当たる確率が高いと言われています。その代わりに高配当はあまり出ません。3連単で3,000円未満の配当が55%、10番人気のレースも全体の半数を占めています。1万円を超える配当となると、全体の15%を少し超えるくらいです。

本来なら堅く収まるはずのレースが、何かの理由で乱れて高配当が飛び出すことがあります。「本命の裏に穴あり」がボートの高配当です。そのため穴党のお客さんは、どんなに堅いレースでも、常に穴が出る準備をしておかなければなりません。本命勝負をするお客さんは、本命が出る条件が揃うまで待つ余裕がありますが、穴党はそれができないのです。たまに穴が当たっても、多くの資金を投じているので手元には残りません。穴を当てたという自己満足と優越感だけが残るのです。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。