SGは機歴頼りを捨てろ

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尼崎で開催されているSG「第34回グランドチャンピオン」はセット整備をする選手が目立っています。モーターは1年で新モーターに切り替えますが、好成績を残したモーターを何基が取り置いておきます。新モーターになって部品交換が解禁になってからセット整備が出てきます。一般戦では事故でもない限りありませんが、SGで出場選手がパワー劣勢だとモチベーションが上がりません。そのため現状では不満がある選手が思いきった整備をします。それがセット整備です。前年の取り置き部品のピストン2本、リング4本、シリンダーブロックを取っ替えるのです。それまでとは違うモーターになります。機歴重視の舟券作戦で「前回は動いていなかった」といった考えは無意味になります。

ただし、シリンダーブロックは交換できてもシリンダーケースは交換できません。もし、ここに問題があるのなら、セット整備をしてもモーターが良くなることはありません。いずれにしても、機歴よりも直前気配を重視した舟券が必要です。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。