平和島モーターボート大賞・新格言
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モーターボート大賞は1985年に設けられたGⅡです。GIに昇格した時期もありましたが、2010年度から現行のGⅡになっています。当該年度にSGを開催しないレース場で開催されることが多く、平和島で行われることは珍しいです。
平和島といえば、「平和島トリセツ それあると思います」に出演している愛券家の三吉功明さんの格言が有名です。「勝負レースは大体負ける」、「『スジ』は筋違いを買え」など、平和島の特徴をつかんだ格言が舟券作戦に役立ちます。今回は平和島の新しい格言を紹介します。
平和島新格言①…「『できた』と叫ぶな、平和島のバック水面」
風の影響を受けやすい平和島は、ターンでの逆転が多い水面です。「抜き」の決まり手は10.0%と、多摩川5.1%、住之江6.4%の倍近くあります。1マークを回ったところで「できた」と叫ぶと、大恥をかくことがあります。舟券は手広くが基本です。平和島新格言②…「ピッピッときたら枠も選手も関係なし」
1マークとスタンド側との距離がが37mと狭い平和島は、パワーのある選手が攻めやすい水面です。スタート展示で伸びる気配のある選手がいたら、枠や勝率に関係なく、その選手を狙ってください。当該時間にモーター調整の合った選手が舟券に絡んできます。平和島新格言③…「来そうな選手の一つ外は返しておけ」
②と関連した格言です。狭い水面だけに、1コースでまくられてしまうと大敗します。それを避けるために、まくる選手に対して抵抗する選手が出てきます。まくりそうな選手をマークしている選手が差して抜け出すと高配当になります。平和島新格言④…「前半は3、4の差し、後半は123箱回し」
前期の1コース1着率が45.5%と全国平均を大きく下回っています。特に前半のレースの1コースが弱く、1~4Rの1コース1着率は35.0%です。後半のレースに1コースが強くなるものの、2-1-3、3-1-2、3-2-1の出目が出ます。平和島新格言⑤…「1が2回続いたら、次のレースは別の数字」
1コースが弱いということは、1号艇の出目が出にくいことにつながります。1号艇が連続して1着を取ったら、次のレースでは別の数字が出やすくなります。4月戦では、「1」が2連続して出た次のレースは、15分の9で別の枠が1着でした。平和島新格言⑥…「来そうで来ない6コース差し」
2マークが全国で一番狭い平和島は、バックの斜行を禁止していた時期がありました。その当時は6コースから差した選手が2マークを先取りしていましたが、最近のレースでは期待するほど6コース差しが決まりません。6コースの1着率はわずか1.4%です。
1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。