初日の一般戦に大本命なし

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一般競走の初日にドリーム戦が決まれるようになっています。SGでドリーム戦が採用されたのは第2回笹川賞(現・オールスター)からです。初日12Rに「ファン選抜戦」が組まれ、それがドリーム戦へと変わっていきました。かつては特別レースでしかやっていなかったドリーム戦ですが、最近は短期決戦でなければドリーム戦を組みます。

出場する選手は勝率上位選手になります。勝率が高くても最近のレースで事故などをした選手は、ドリーム戦から外されます。ほとんどの選手が2回走りです。1号艇には優勝候補の選手が組まれます。当然のことですが、ドリーム戦1号艇の選手の前半戦は中か外枠です。対戦相手も比較的軽くしているので、大敗することはありません。しかし、1号艇シードと違って不安も多少残ります。

ドリーム戦6号艇は1号艇の対抗になるような選手ではありません。前半戦で1号艇をもらいますが、優勝候補としては6番手にランクされる選手です。多少の不安を抱えた本命です。初日のレースに大本命が出ない理由は、ドリーム戦の2回走りに理由があります。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。