みんなの見るデータに穴なし

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モータースポーツの世界では、モーターに速度計、回転計、水温計、油温計などのメーターがついています。レース中はピットのモニターにリアルタイムでデータが送られてきます。それでモーターの調子を判断します。ところがボートレースで使用するモーターには、軽量化を図るためにそういったメーターはついていません。そのため数値化したデータは、外部から計測するしかありません。展示タイムは1980年代に公表されるようになりましたが、最近はオリジナル展示タイムを提供するレース場が増えています。1周、直線、回り足タイムなどが公表されています。1番時計は赤い数字で表示されるため、「赤フラッシュは買い」といったボートレース格言が生まれています。

たしかに、すべての項目で1番時計をマークすると、1着になる確率は高くなります。ユーチューブでも「赤フラッシュ」が出ると舟券を買う後押し材料にしている解説者もいます。影響力が大きいので、かなり浸透しています。しかし、みんなが見るデータは人気になるので、配当が下がります。データどおりに入れば本命配当です。これでは舟券の魅力はありません。みんなが見るデータだと高配当は期待できません。「赤フラッシュ」が外れるケースを模索してください。SG選手で赤フラッシュでよく負ける選手が何名かいます。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。