ブッチ切りでも1マークは混戦

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ボートの3連単がスタートしたのは2000年10月からです。それまでは2連単と2連複でした。ネット投票などない時代は、すべて本場の払戻窓口で的中金額をもらっていました。本命レースだと的中する人も多く、行列ができるほどでした。気の早い人は、1マークを回ったところで「できた」と大声で叫び、そのまま払戻窓口に駆けていました。

関西のレースでは、ブッチ切りを好む傾向があり、一日の内に2レースほど大本命番組を作っていました。ランナー戦があり、そのレースが比較的堅めに収まっていたものです。モーターは伸び型というのもブッチ切りのレースが多かった理由です。しかし、出足型のモーターになってから1マークまでに決着がつくのは、チルトMAXの選手が全速でスタートを決めた時だけです。それ以外は1マーク勝負になります。展開一つで勝つ選手が決まると言っても良いでしょう。1コースに強力な選手が入っているレース以外は、常に混戦を前提にした舟券作戦を立てることを勧めます。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。