名前だけで売れるレースに落とし穴あり

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いろいろなデータが提供されるボートレースです。一般レースでも解説者が展開予想をしてフォーカスまで出してくれます。ユーチューブ配信にも力を入れているレース場が多くあります。ただ、そうした外部からのデータや情報に頼ってばかりいると、舟券作戦の練度が低下してきます。細かなデータの中から展開を読む力がついてきません。特にナイターレースのオッズを見ていると、1枠か勝率上位の選手に人気が集まります。スタート展示で出て行くわけでもなく、周回展示が人並みでも人気が集まります。

BoatAdvisorで調べてみると、1コースが1着になる確率は55%です。各レースの勝率1位の選手が1着になる確率は、26.6%しかありません。1コースに勝率上位がいれば、合算した数字に近いものになりますが、それでも75%くらいです。モーターが出ていない、スタートが決まっていないケースもあります。そうしたことをチェックした上で、人気オッズどおりになるかどうか検討しなければなりません。名前だけで舟券が売れているレースこそ、落とし穴があると考えた方が良いでしょう。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。