「穴を取ったらすぐ帰れ」は正論

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たまたま高配当を取ったお客さんがいると、知り合いの人が必ず「直ぐに帰った方が良い」とアドバイスします。高配当を取るのは、舟券に勢いがあるので、その流れを崩さない方が良いという考えもありますが、「もっと行け」と言う人はいません。おそらく経験から来たアドバイスでしょう。

6艇で走るボートレースは、3連単の組み合わせが120通りです。平均配当は25%の控除があるので、9,000円になるはずですが、実際は7,000円くらいまで下がります。高配当を取るというのは、大勢と違う発想をしているので、たまたまヒットしただけです。経験を積んだお客さんは、違う発想がいつも正解を出すとは限りません。

以前にも指摘したのですが、「穴を取ると穴依存症になる」ように、次も高配当を取りたくて多点買いになります。外れはじめると増えた舟券資金もすぐに消えてしまいます。そうした経験をみんなやっているので「穴を取ったらすぐ帰れ」とアドバイスするのです。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。