2024年は波乱のスタート、超高配当ラッシュ

{{ good_count }}

唐津の正月レースの初日ドリーム戦で1号艇の峰竜太がフライングをしました。9,800万円の売上がありましたが、9,300万円が返還でした。12Rの売上はわずか500万円です。常滑の正月レースでも池田浩二が準優日の前半走で4艇フライングです。こちらは2,135万円の売上で、2,122万円が返還です。残ったのはわずか13万円でした。これでは選手の賞金もまかなえません。

一方、超高配当も数多く出ています。競輪の大宮周年の3連単107万円には及ばないものの、唐津では1月3日の1Rで17万円、2Rでは12万円と10万円超が連続してが飛び出しています。蒲郡の準優では1号艇の赤岩善生が負けて12万円の超高配当が出ています。準優では珍しいケースです。

1月1日~9日の3連単10万円超のレース

・1/1 蒲郡 9R 5-2-3 11万5690円
・1/1 津 8R2-6-4 17万7400円
・1/2 徳山 10R6-5-1 26万5820円
・1/3 蒲郡 11R4-2-3 12万6210円
・1/3 唐津 1R4-6-3 17万3790円
・1/3 唐津 2R4-6-1 12万7300円
・1/5 戸田 5R5-2-6 10万0290円
・1/5 住之江 6R6-3-5 12万3250円
・1/6 多摩川 4R2-6-1 10万7250円
・1/7 尼崎 2R6-2-4 10万2210円

●1月1日~10日の5万円超~10万円未満32件(2023年29件)

●1月1日~10日の万穴出現回数296件(2023年280件)

舟券作戦の新傾向、オッズ買いは長続きしない

今年の正月戦はボートレース三国が北陸地方の震災の影響で休催していましたが、5万円超~10万円未満は増加しています。モーター性能、ルールに変化はありません。それで荒れるレースが増えた理由の一つが、客層の変化です。これまで来場していなかった若い世代がボート場やポートピアに来場しています。

若い世代の中には、出走表を持たず、オッズ画面だけをみて舟券を購入している人が少なくありません。オッズ買いと呼ばれる買い方です。簡単な基礎知識を持っているものの、展開などは考えていません。自分好みのオッズを買っています。宝くじ感覚、パチンコ感覚の舟券作戦です。当たれば翌日も来るし、当たらなければ効率の良いギャンブルに行くだけです。好ましい傾向ではありません。ベテランのボートファンからすれば、配当が上がる分だけ歓迎かもしれません。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。