栗城匠
栗城匠

旬レーサー 栗城匠(東京・28歳)

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明けましておめでとうございます。今年も持続可能なボートレースと舟券について考えていきたいと思います。ギャンブルに限らず、依存症に対する有効な手立ては、連続性を断ち切ることだと言われています。ボートレースも級別審査の締め切り前後のオフシーズンの導入や、月1回のギャンブルホリデーの設置などを考えても良いのでは思っています。機材や人員のメインテナンスなどを考えると、こうしたことが、持続可能なボートレースに必要かもしれません。

3コースの3連対率は86.7%

栗城は2016年にデビューしました。同期の宮之原輝紀の父親が平和島の整備会社にいたことから、注目は宮之原の方に集まりました。それが栗城の「宮之原には負けない」のモチベーションになっています。最優秀新人賞は宮之原に取られましたが、GI制覇は栗城が先です。2021年5月の平和島周年でGI初優勝を飾りました。これにより、翌年の大村で開催されたクラシックに出場できました。ただ、宮之原との対戦成績は、栗城19勝に対して宮之原31勝と宮之原の方が上です。過去3年間を集計しても宮之原の方が上です。

最近の栗城は奇数コースでの好成績が目立っています。特に3コースからの成績が良く、3連対率は86.7%もあり、1コースの3連対率を上回るほどです。コメントにあるように伸び型仕上げが攻撃的な走りに合っているのでしょう。

3、4号艇の時は伸び型に仕上げる

「11月大村周年は序盤こそ、それなりに着は獲れていたけど、良い状態ではなかった。でも、3コースからまくり差しで勝った最終日の5Rは、1周1マークでスピードを持って回れたし、そこは良かったですね。

調整は基本的に3、4号艇なら伸び、2、5号艇なら出足を重視してやっています。前期は出走回数が足りず、1月からA2級に降級しますが、勝率は自己最高の6.91をマークできました。少しずつ勝率が上がってきているので、良い感じだと思います。ただ、体調を崩したのが響いて出走回数が足りなかったので、そういう意味でも体調管理をしっかりしないといけないと思いました。

またGIで優勝して、SGを走りたい。そうしないとデビューからの目標としているグラ ンプリ出場も叶わないですから」。
(マンスリーBOATRACEより抜粋)

●1着決まり手(過去6ヵ月)
逃げ…16回
まくり…5回
まくり差し…6回
差し…5回
抜き…1回
※出場予定…江戸川・新春金杯=1月2~7日

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。