考えさせるレースに真っ向勝負するな
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準優や優勝戦を除き、ボートレースの番組は番組編成委員が組んでいます。コンピュータで番組作りもできますが、それは同じ選手が何度も対戦していないか、1回希望の選手は誰か、枠番を公平に与えているかなどをチェックするために活用しています。2連単の頃は、1,000円の配当を基準にして、以下と以上が半々になるように組んでいたレース場がありました。いろいろなお客さんが舟券を買うので、それに対応できるようにするための方法でした。
本命サイドの番組は軸になる選手が必要なのに対して、中穴は強い選手を外枠に回すか、実力差のない選手を集めるといった組み方をします。舟券を取らせるよりも、考えさせる番組です。考えさせる番組は、一つの考えではまとまりません。出場している選手に、いろいろな可能性があるレースです。当然のように舟券の難易度が上がります。そんなレースに舟券資金を集中しても、結果は見えています。
1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。