土屋智則
土屋智則

旬レーサー 土屋智則(群馬・38歳)

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波立つ水面なら出番が増える

父親がオートの選手、姉がボートの選手とプロスポーツ一家で育ちました。当然のようにボートの選手を志しました。現在、A1級を26期連続してキープしています。これまで江戸川周年、常滑周年で優勝しており、今年3月平和島で開催されたクラシックでSG初優勝しました。今年の前半期は獲得賞金で上位にランクされていました。「このまま上位でグランプリに行きたい」とコメントしていましたが、夏場に失速して、獲得賞金12位でグランプリの1stステージからのスタートです。

最近の成績は出足型に仕上げているせいもあって、ダッシュ戦で1着が取れません。展開を突いた3着受けに向いています。1コースでも2、3着が目立っています。1着軸にするよりも連軸にした方が良い選手です。風が吹いて波立つ水面なら出番が増えます。

出足、回り足を重視した調整

「今年は平和島でSG初優勝できたけど、トータルで1年を振り返ると良くなかった。そのほかに特別やったというのがないし、年間を通してもう少し成績を残したかったですね。(調整スタイルは)この2、3年くらいは出足、ターン回りをしっかりさせた調整をしています。3年前くらいの桐生だったかな。前走者の萩原秀人さんのエンジンを引いて、それが回転が上がり系のプロペラだったんです。自分とは違っていたけど、すごい良い成績が取れてその節で優勝できた。それまでは自分のプロペラで結果が出るときと出ないときの差が激しかったけど、これを機会に変えようと思って、この数年は成績も安定してきました。来年はもっと賞金を積み重ねていきたい。例えば茅原悠紀さん、桐生順平さんはSGを取ってないけど、僕より賞金ランク上ですしね。記念で走るときは、そこを意識してやっていこうと思います」。

1着決まり手(過去6か月)

逃げ…12回
まくり…2回
まくり差し…4回
差し…4回
抜き…3回
※出場予定…住之江・SGグランプリ 12月19日~24日
桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。