差しグセの2コースはよく負ける

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待機行動のルールが適用されるようになったのは、1992年からです。スタート練習をやっていた頃は、練習と本番のコース変わりがほとんどありませんでした。スタート練習が廃止になると、後付けで1コースに入る選手が出てくるようになりました。内規ではなく、はっきりとルール化した方が良いということで、待機行動に関する要領が制定されました。現在は、待機行動実施細則に名称が変わっています。

このルールで割りを食ったのが2コースです。外に張れなくなりました。まくるほど抜け出せず、どうしても差しに構えるレースが増えています。スタートで半艇身の先手を取っても、差す選手がほとんどです。差しグセがついてしまった選手もいます。そうした選手がいると、3コースが思い切って全速で攻めます。1コースと3コースの航跡にはめられると最悪です。差しグセがあるかどうかは、選手の決まり手数を調べるとすぐにわかります。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。