ボートレース大村の1コースは強くない
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番組作りと競走水面の特性から、毎期のように1コースの強いレース場は決まっています。モーニング場の徳山、芦屋、ナイター場の大村で「1コース日本一」を競っています。今回は徳山が1コース1着率65.3%で、1コース日本一になりました。60%を切った芦屋、大村と比較してみると、徳山は1コースの強さは際立っています。特にシード番組が集中する早い時間のレースは1コースを軸艇から外せません。大村は常滑、住之江、尼崎、宮島、下関にも抜かれて、8位に落ちました。
大村はデイの前半レースで1コースが負けるシーンが多く見られるようになりました。ナイターの時間帯に1号艇に組むため、前半のレースでは主力選手は外枠に回されます。1マーク、センターポール、2マークが一直線なのに加え、ホーム側の1マーク幅は48メートルもあります。戸田、江戸川、平和島の37メートルと比較すると、かなりのコース幅です。アウトから1マークに行くまでの距離が長くなる分、アウトに回されると勝てません。いくらA級といっても競走水面の特性には逆らえないのです。
1コース1着率が70%をマークしていた頃に比べると、明らかに番組作りが変わっています。選手にとって公平な番組作りが1コースを弱くしました。こうした流れを把握した上で、舟券作戦を微調節する必要があります。
1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。