GI福岡周年のオリジナル展示情報活用術
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福岡県にある若松、芦屋、福岡のレース場は早い時期からレーザー光線を使って展示タイムを測定してきました。福岡だけは競走水面の関係から測定位置が他のレース場と違っていました。スリット裏から1マーク方向へ60メートルの位置から150メートル区間を測定していました。スリット裏から150メートルだと「伸び」に関する部分がタイムに反映されるのに対して、福岡だと加速タイムが反映されるので、選手も関心を持っていました。2020年5月からは、従来の展示タイムに加えて「オリジナル展示タイム」も公表されるようなりました。「1周タイム」、「まわり足タイム」、「直線タイム」の3項目です。展示タイムを含め、各項目で一番時計をマークすれば赤色、二番時計なら黄色で表示されます。
1周タイムだけに注目、直線タイムは軽視
下記はボートレース福岡が公表しているオリジナル展示情報で一番時計の1着率を調べたデータで、現モーターになってからの集計です。1着率が一番高かったのが1周タイムで、1着率は43.9%もあります。これにコースを加味すれば、さらに精度の高いデータになってきます。1コースなら80%を超える1着率になります。中枠、外枠で1周タイムが一番時計なら、ボックスで2組くらい勝っておけば良いでしょう。逆に直線タイムの一番時計の1着率は21.6%と低い数字です。無視しても良いデータです。2項目で一番時計をマークしたケースの1着率は43.2%です。1周タイムよりも低いので、これを頼りに舟券を組み立てるよりも、1周タイムだけを見れば十分でしょう。
赤フラッシュの1着率は56.3%、3連率は79.5%です。オッズとの兼ね合いもありますが、1着軸にできるデータです。ただ、知れ渡りすぎているので、1着になったとしても割りに合わないでしょう。
福岡オリジナル展示タイム・一番時計データ(集計・現モーター2023年2月~)
・1周 勝率7.39% 1着率43.9% 2連率64.1% 3連率78.1%・回り足 勝率6.54% 1着率31.9% 2連率52.0% 3連率67.8%
・直線 勝率5.65% 1着率21.6% 2連率38.5% 3連率57.3%
・赤2 勝率7.32% 1着率43.2% 2連率62.8% 3連率77.3%
・赤3 勝率7.76% 1着率56.3% 2連率71.1% 3連率79.5%
・展示一番時計 1着率28.9% 2連率47.8% 3連率64.8%
1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。