ボートレース江戸川

ボートレース江戸川の展示航走で対岸を走るのは時代遅れ

{{ good_count }}

この記事は最終更新日から1年以上が経過しています。

ボートレース江戸川の展示航走を見ていると、バックで対岸ギリギリに走る選手を見かけることがあります。1マークで大きく流れたので対岸寄りを走っているのかと思われますが、それなりの理由があるからです。

ボートレース江戸川は堤防の耐震化のために1年3ヶ月休催。その時に川底を掘削して水深を下げました。それまでは浅瀬と深場があり、浅瀬の方が波立つことが少なかったそうです。ボートレース江戸川の手前で中川が湾曲しており、バック側に上流からの土砂が溜まり、浅瀬になっていたのです。そのことを知っている東京支部のベテラン選手が、波立った本番レースで対岸ギリギリにボートを持ち出していたのです。波浪水面が悪戦苦闘する遠征選手を東京支部のベテランが抜き去っていました。今でも周回展示で対岸寄りを走っているのは、その頃の記憶が残っているからです。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。