10月は級別審査の締切月 事故率など選手データを確認すべし

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級別の種類および基準

級別 定率 2・3連対率、勝率 事故率 出走回数
A1級 20% 2連対率30%以上 0.70以下 90回以上
3連対率40%以上
勝率上位
A2級 20% 2連対率30%以上 0.70以下 70回以上
3連対率40%以上
A1を除く勝率上位
B1級 50% 勝率2.00以上
A1、A2を除く勝率上位 0.70以下 50回以上
B2級 A1級、A2級およびB1級以外の者

級別と平均年収

A1級 3400万円
A2級 1900万円
B1級 1100万円
B2級 800万円
全選手平均年収 1800万円

事故点

事象 事故点
優勝戦でのF・L 30点
優勝戦以外でのF・L 20点
妨害失格 15点
選手責任の失格・欠場 10点
選手責任外の失格・欠場 0点
不良航法・待機行動違反 2点

無事故完走の選手がいれば、1コースが負ける

期末が近づくと来期の級別を睨んだ勝負駆けの選手が出る一方、事故率を減らすために無事故完走を目標に走る選手も出てきます。フライング2本持ちや妨害失格した選手に多く見られます。選手が危機意識を持つのは、B2級に落ちるだけでなく、引退の危機があるからです。事故率0.71以上だと勝率に関係なくB2級です。事故率が1.00(50走以上)を超えると8項が適用され、6ヶ月斡旋保留のペナルティーが科せられます。さらに向上化規程もあり、4期(2年)通算事故率が0.70以上になると選手会から退会勧告を受けます。A2級の選手が事故率でB2級に落ちると、年収で1100万円も下がります。1ヶ月100万円近くの減収になります。そうしたことを避けるため、事故率の高い選手は事故を起こさないような走りになります。スタートで無理が出来ないとスリットが中ヘコミになり、カベなしになるので、1コースが敗れる展開が増えてきます。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。