藤原啓史朗
藤原啓史朗

旬レーサー藤原啓史朗(岡山・33歳)

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スタート力を活かしたカド戦に威力

3417勝の最多勝利記録を持つ北原友次さんのお孫さんが、坂口貴彦選手。藤原啓史朗は坂口と小、中学校が同じ親友でした。坂口がボート選手になったことで、藤原も選手を志します。立教大学では陸上部でハードル選手として活躍しました。スポーツ推薦で選手になり、先にボートの選手になっていた坂口が師匠になっています。

デビューした当時からスタートの早い選手でした。2022年の福岡周年は1号艇で優出、今年に入ってびわこGⅡ「秩父宮記念杯」を8連勝で完全優勝しました。本人は「スタートの質にこだわりたい」と全速でスタートすることを心掛けています。1コースからの速攻の信頼度はもちろんですが、スタート力を活かせるカド戦でも好成績を残しています。

思い切りの良いレースが戻ってきた

「1月の徳山GⅡ優出で児島「オーシャンカップ」出場のボーダーに乗せられたので、気持ちが楽になったんですけど、その後はボロボロで…。一般戦でも優勝戦に乗ることができず、悲惨な成績でした。F2になると休みがオーシャンカップの期間に重なる。そう考えると、消極的になっていました。でも、期が替わってやっと思い切って行けるようになりました。

6月のGⅡで20号機は評判だったようですが、前検では良さを感じられませんでした。でも、初日の2走目の前に伸び寄りに叩いたら手応えを感じて、そこから上手く行って、1着を重ねることができました。運も良かったけど、嬉しかったです。

オーシャンカップでSGの舞台を初めて経験しましたが、レベルの高い選手ばかりで、簡単に着を獲らせてくれませんでした。スタートを行って攻めるレースが持ち味ですが、全然発揮できなかった。来年ボートレースクラシックの権利も取れましたし、そこに向けてもっと力をつけていきたいです」
(マンスリーBOATRACEより抜粋)

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。