軽視した選手は良く来る

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レース場やボートピアでよく耳にするのが、「買えば来ない、買わないと来る」です。ボートレースは年間延べ4600日、5万5000レースもやっています。節にすると1000節を少し下回るくらいでしょうか。1000節で完全優勝をする選手が何名いるかと言えば、艇国データバンクによると2022年は5名、21年は6名しかいません。「買えば必ず来る」のは0.5%という希少価値の選手なのです。「買えば来ない、買わないと来る」は舟券を買っていれば、日常的に起きる事象なのです。「軽視した選手が良く来る」も同じことです。

こうしたことが起きるのは、買い方に問題があるのです。高配当狙いをする人は、流し買いをやります。可能性が低いと思っても流しています。買い目を絞って痛い目に遭った経験があるからです。走っている選手は、外から考えるよりも実力差はないと思っています。モーターの出方に差があるだけと考えています。軽視するのは買わない方に問題があるようです。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。