井上一輝
井上一輝

超難解、江戸川ルーキーシリーズの舟券に挑戦

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全国のレース場の中で唯一、河川を使用しているのがボートレース江戸川です。東京湾から4キロの地点にあり、潮の満ち引きの影響を受けます。満潮に向かう時間帯は、2マークから1マークへの上げ潮(追い潮)で、大潮だと秒速1メートルの流速になります。干潮に向かう時間は、1マークから2マーク方向への下げ潮(向い潮)です。潮が流れる早さは一定ではないので、シリーズ中に同じ条件で走ることはありません。

選手にとって、スタート、ターン、モーター調整と難易度の高い条件ばかりです。舟券は、江戸川水面の対応力がある選手を見つけ出すことを最優先してください。難解と言われるルーキーシリーズでも考え方は同じです。

ボートレース江戸川は、4つのレースパターンを覚えろ

・Aパターン(追い風&上げ潮)…水面は穏やかです。逃げと差しの出番が増えます。
・Bパターン(追い風&下げ潮)…水面が波立ちます。安定板装着で江戸川巧者の出番。
・Cパターン(向い風&上げ潮)…水面が波立ちます。安定板装着で江戸川巧者の出番。
・Dパターン(向い風&下げ潮)…水面は穏やかです。ダッシュ勢の出番が増えます。

東京支部がいないとスタートが乱れる

風に加えて水面下でも動きがあるのが江戸川の特徴です。ピットには風速計と流速計が掲示されています。それでスタートの起こしのタイミングを決めます。東京支部の選手の多くは、江戸川のスタートを記録しており、水面状況に合わせてスタート勘を修正してきます。遠征選手は東京支部の選手にスタートの起こしタイミングを聞いています。東京支部がいないとスタートがわからなくなり、横一線のスリットになりません。

・江戸川スタート巧者
1.井上一輝(大阪) 平均S0.15 発順2.7
2.内山峻輔(東京) 平均S0.15 発順2.8
3.小原聡将(東京) 平均S0.16 発順3.0
4.篠原晟弥(福岡) 平均S0.16 発順3.1

・ワースト平均スタートがコンマ25
笠間憲哉(愛知)、堀本翔太(愛知)、長谷川晴哉(群馬)

周回展示で江戸川巧者を見つける

江戸川が難水面と呼ばれるのは、スタートだけでなくターンでも対応を迫られるからです。流れがあると、1マークと2マークでは初動位置が変わってきます。対応できているかどうかは周回展示でチェックできます。周回展示が2周だと、1マークで2回、2マークで1回ターンをします。3回のターンで3回共ターンを外していなければ、江戸川の走りに対応できている選手です。3回共外していれば舟券の対象外です。

・江戸川勝率ベスト3(過去3年間)
1.仲谷颯仁(福岡)
2.豊田健士郎(三重)
3.井上一輝(大阪)

・全国勝率よりも江戸川勝率が1点以上高い
1.久永祥平(東京)
2.濱野斗馬(香川)
3.森智哉(岡山)

・全国勝率よりも江戸川勝率が1点以上低い
1.宮田龍馬(兵庫)
2.野見山拓己(福岡)

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。