S展1コース遅れは波乱の予感

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ボートレースの初期に固定スタートを試みたレース場がありました。徳山は固定した木枠の中にボートを入れて、同時発艇していました。徳山の旧スタンドにその当時の写真があります。徳山の歴史を検索すると、同時発走機によるスタートの写真が出てきます。桐生では吊り下げ式の同時発艇装置を使ったレースをやっていました。

しかし、いずれもすぐに廃止になっています。桐生で固定スタートが廃止になったのは、良いモーターが毎回1マークを先取りするので、配当面の魅力がなくなったからだと聞いたことがあります。

今は、すべてフライング方式のスタートです。この方式だとフライングが起きる危険性があります。それを防ぐために、何度もスタート特訓をしています。早朝特訓の他に、2レースに2回スタート特訓をやっているレース場が多いようです。実戦前のスタート展示の前に何度もスタート特訓をやっているのにスタート展示で遅れるのは、遅れるだけの理由があるからです。考えられるのはモーターの調整ミスです。スタート勘を修正できないケースもあります。それを考えた舟券が必要です。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。