丸岡正典
丸岡正典

旬レーサー 丸岡正典(大阪・44歳)

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中枠から1着だと1コースを残す

SG名勝負の一つとして挙げられるのが、2008年丸亀で開催されたボートレースダービー(全日本選手権)です。瓜生正義の全速攻勢を3周回にわたってしのぎきって優勝しました。全速で攻める瓜生がミスなしなら、半速でしのぐ丸岡も一度もミスをしませんでした。これまでの語り継がれてきた名勝負とは、次元の異なるレースでした。

見た目は落ち着いた雰囲気の丸岡ですが、レースになると変貌します。全速もあれば、まくり差しもある多彩な技の持ち主です。それが20年近く連続でA1級をキープできている秘訣です。ただ、2019年の戸田ボートレースクラシック初日で負傷してからは、ややレースのスケールが小さくなっています。

最近の着順傾向は、スタートで無理をしていないこともあって2、3着が増えています。3、4コースからのレースでは対戦に応じた着取りです。中枠の1着率は25%なので連軸向きの走りです。まくりよりもまくり差しが目立っています。当然のように1コースが残ります。

住之江は緊張感があるレース場

「デビューしてから24年が経ったけど、早すぎですね。同期が今年からマスターズチャンピオンに出場しているのを見て、改めて感じました。振り返ってみると、85期で良かったと思います。今でも仲が良いですよ。でもレースになれば仲が悪くなって、バチバチにやり合いますけどね(笑)。

仕事のスタイルは変わっていなくて、ずっと心掛けていることは、フライングに気をつけながらも全速スタートを決めて攻めることです。ただ、ガツガツした性格ではないなので、近況もそうだけど優勝数が少ないのも変わらないですね。優出すれば満足してしまっているので、そこでもう一段スイッチを入れなければダメなんですけど…。

住之江と尼崎だけは独特の雰囲気があって、緊張感があるレース場です。今回のメンバーも凄い人たちばかりですけど、昨年大会は準優勝だったし、今年はもう1つ上の順位で終えたい。記念に呼ばれる機会が減ってきたし、大事に行きます」。
(マンスリーBOATRACEより抜粋)

1着決まり手(過去6ヵ月)

逃げ…26回
まくり…5回
まくり差し…6回
差し…4回
抜き…5回
※出場予定…住之江 GI高松宮記念=9月3~8日
桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。