SG準優、優勝戦に異変あり

スタート事故のペナルティー

・SG優勝戦:2年間のSG選出除外(従来は1年間)+出場辞退期間消化後12ヵ月間のGI・GⅡ選出除外
・SG準優勝戦・グランプリトライアル・順位決定戦:1年間のSG選出除外(従来は4節)+出場辞退期間消化後6ヵ月間のGI・GⅡ選出除外
・GI・GⅡ優勝戦:出場辞退期間消化後1年間のGI・GⅡ選出除外(従来は半年)
・GI・GⅡ準優勝戦:出場辞退期間消化後6か月間のGI・GⅡ選出除外(従来は3ヵ月)

2023年SG準優、優勝戦成績

オールスター(芦屋)

レース 3連単 配当 コースST① ② ③ ④ ⑤ ⑥ 全平均S
準優10R 5-2-6 25,300円 05 06 F 06 01 02 0.04
準優11R 1-4-2 1,290円 12 12 11 12 32 25 0.17
準優12R 5-2-6 129,500円 19 21 24 27 14 17 0.20
優勝12R 1-2-3 2,390円 12 11 17 15 14 12 0.14

グラチャン(徳山)

レース 3連単 配当 コースST① ② ③ ④ ⑤ ⑥ 全平均S
準優10R 1-3-2 1,150円 09 11 09 09 11 09 0.9
準優11R 1-5-3 1,790円 08 12 21 17 11 11 0.13
準優12R 1-4-5 2,680円 04 06 07 15 13 18 0.11
優勝12R 1-2-4 970円 15 16 15 09 07 11 0.12

オーシャン(児島)

レース 3連単 配当 コースST① ② ③ ④ ⑤ ⑥ 全平均S
準優10R 1-2-6 1,710円 19 16 10 07 06 11 0.12
準優11R 1-5-4 1,910円 09 11 06 10 05 04 0.07
準優12R 1-5-3 2,820円 12 13 13 14 15 19 0.13
優勝12R 5-3-4 160,260円 08 04 10 10 11 14 0.10

SG、GI・GⅡのスタート事故に対するペナルティーが今年4月から強化されました。それまでのレースは、横一線のスタートで1コースが逃げるというのが準優、優勝戦の定番になっていました。本命配当が多く、3連単で2桁台の配当も珍しくありませんでした。ところが、ペナルティーが強化されてから、スリットが変わってきました。タイミングだけを見れば横一線でも、置きに行くスタートをする選手が多く、スタートをしてから横一線が崩れます。その結果、ダッシュからの一発やまくり差しが決まって超高配当が飛び出しています。
ペナルティー強化は、高額の獲得賞金を稼いでいる選手ほど影響が大きいものです。例えば、グランプリで優勝して2億円を稼いだ選手にかかる税金は約9000万円です。それだけでは済みません。翌年に予定納税といって、前年度の納税額の半額を予定納税しなければなりません。4500万円が必要になるのです。
もしペナルティーで一般戦しか走れないとすると、年間獲得賞金で予定納税額は稼げません。かつて年間最多勝利を受賞した選手がグランプリSに出場できなかったことがあります。今年の白井英治は勝率1位になりながら獲得賞金が3800万円です。