イン逃げ祭りに逆らうな

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SGには厳しい出場資格と選出基準があります。オーシャンカップの優勝賞金は3400万円。グランプリ出場を睨むなら、優勝しておきたいところです。それは出場を目指す選手全員の思いです。出場する選手が少しでも実力を発揮できるようにと、低勝率のモーターは出してきません。

SG開催が決まったレース場は、モーターの保有は65機以上に決められています。出場する選手は52名です。性能下位の方を使用しないようにするためです。性能が揃えば、スタートで大きく立ち遅れる選手は出てきません。スタート力のある選手ばかりが揃うので、横一線のスタートが多くなります。横一線なら1コースからの逃げが有利になります。1Rから何レースも連続して1コースからの逃げが決まります。「イン逃げ祭り」というものです。1号艇をもらっている選手の方も、「負けられない」という気持ちになります。こういう日は、流れに逆らわない方が良いでしょう。流れが変わるとすれば、気象条件の変化です。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。