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茅原選手と言えば異次元ターン!意識していることはありますか。
僕の中で一番大事なのは、ターンの入り口からターン中期ですね。若い時の桐生順平とか、入り口のスピード感が荒々しくて、獰猛なターンでカッコ良いなと思っていました。「いつ、ハンドル切って立ったんだろう?」みたいなターンです。毒島誠さんもそうですが、最近はリスキーなターンはされていないと思います。僕は、昔のターンの方がメチャクチャ威力があると思っていて、あのターンが僕の理想。他の選手がしない今がチャンスなんです。
ウイリーについてはどうでしょう?
ウイリーは前が浮けば浮くほど派手に見えますが、舳先は20~30cm浮いていれば十分です。ボートの後方が水に浸かっていて、それ以外が接水していなければOKで、これが一番速いと思います。出口のウイリーはもう自分の一部であり、誰にも負けないと思っています。
トップで勝つために必要なターンは?
SGやGIで勝とうと思ったら、狭く、スピードを持って、角度をつける必要があります。水面を広く使うのは全然違って、究極のターンの話になります。直線の位置取りも凄く重要です。結局、どんなターンができるかは直線の位置取りで決まります。普通はターンできないような位置から、角度よく差してくるのが白井英治さん。巧いですね。
シリーズ中の調子判断は、どんな所を見れば良いでしょうか。
成績が全てだと思っています。エンジンが出ていなくても、2、3着を獲れている時は、やっぱり何かしら良いところがあると思うんですよ。逆に、エンジンが出ていても着が獲れない時もある。そう考えると、1着じゃなくても3連単に絡み続けている時は良いと思います。
展示航走では何か意識していますか。
オリジナルタイムとかは全然気にしません。タイムは出そうと思えば出せるので。タイムを出そうとせずに、自分のターンをしてタイムが出ているのが理想です。昔は最速タイムを狙っていましたが、今はタイムを出すことに意味がないと思っています。節間のタイムで賞金が出れば、技術向上にもなるし、面白いとは思いますが、転覆した時のリスクも大きいです。今は60~70%は転覆しないように、30~40%は狭いところでターンできるのか確認しています。
(マンスリーBOATRACEより抜粋)
1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。
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