腕で勝てるのは限られた選手

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「ボートレーサーA1級実力名鑑」2023年後期版の出版準備が進んでいます。A1級は323名いますが、1年間に80名近くが級別移動しています。安定して勝てる選手は少ない、ということです。ボートレースは6艇で左回りに6回のターンをして順位を競うワンパターンレースです。モーターの排気量が違ったり、レース毎にルールが違うのなら、それぞれに得意な選手が出てくるものですが、ボートレースはワンパターンです。実力は固定されても良いはずですが、毎期のように級別移動があります。

その大きな理由は、モーター抽選です。選手自身も「引きが弱かった」というコメントをします。モーター性能を超えるものが出せないのです。ターンで勝てると言えば、峰竜太馬場貴也池田浩二くらいなものです。スタートで勝てるのは菊地孝平山田哲也。超伸び型は菅章哉堀之内紀代子高田ひかると限られた選手です。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。