理不尽なレースも許容範囲に入れておけ

{{ good_count }}

競輪の今年のCMは「こんなスポーツ、他にないだろ」です。
アニメの吹き出しは「通勤電車が走る時間から始まるレースがある」「終電が近づく時に始まるレースがある」です。朝から夜中まで競輪をやっていることをアピールするのが狙いのようです。

「他にないだろ」と訴えていますが、ボートも同じようにやっています。年間にどのくらいのレースがあるかと言えば、約5.5万レースです。以前は5万レースでしたが、開催日数が増えたこともあって約5.5万レースになっています。これだけ多いと、すべてがセオリーどおりに決まるとは限りません。まして屋外でやっているレースなので、突然の気象変化もあります。行儀の良いレースばかりとは限りません。複合的なアクシデントが起きることもあります。人間がやっているので勘違いも起きます。想像を超えたレースで超万穴が飛び出します。そうしたものを含めてボートレースなのです。たまにはあるだろうくらいの気持ちでないとストレスばかりが溜まります。無意味な勝負をしなければ、理不尽なことが起きても許容範囲に収められます。

桧村賢一

1947年福岡県生まれ。「競艇専門紙・ニュース」を経て、現在は「マンスリーBOAT RACE」のライターとして執筆活動のほか、レジャーチャンネルでのレース解説、BTS市原、岡部、岩間などで舟券塾を定期的に開催している。「舟券を獲る最強の教科書」(サンケイブック)「よくわかるボートレースのすべて」(サンケイブック)などボートレース著書多数。